super "my co" の大冒険 vol.12
とても無理だと思ったけれど、その一言で安心した。溺れる者は藁にもすがる。安心した後、私は深い眠りへとついた。何時間、眠っただろう。突然の電話で目が覚めた。風からの電話だった。風は言った。
「顧客の一人がロンドンの一等地に小さなフラットを持っている。そのフラットの管理人を探しているみたいだ。一応、話を付けておいたので、直ぐに電話を入れて確認するように。顧客は明日からでも入居してもよいと言っている。」
「まるで足長おじさん」と感激。しかし、これも夢かもしれない。夢でないことを確かめるため、自分を痛めつける行為をしてみた。あ、大丈夫、夢じゃない。私は勇んで足長おじさんに電話した。足長おじさんの声はとても素敵で、ダンディーだった。かなりスマートな人なのかもしれない。私の想像は膨らむ。そして新しいフラットが、なんと憧れのハロッズの裏手、ロンドンのハイソが出入りするキャピトルホテルとハロッズの夜景が見渡せるロケーションと聞き、失神寸前。ベッドの上で、バタ足。インフルエンザはすっかり治っていた。
3日後、私は勇んで引越しした。ハロッズを見た時腹痛を感じたのは、冒頭に書いたけれど、これはただの興奮ではなかったようだ。センズベリーのドーナッツが起こした食中りらしい。引越しの前夜、10個入りドーナッツを買って、夜2個食べて、朝1個食べた。それにやられたらしい。豪華な新居に落ち着いたのもつかの間、私はウンウンうなりながら、正露丸を握り締めた。幸い、腹痛は収まり、夜にはプリティーウーマンに復帰。この信じられない大ジャンプを与えてくれた風に感謝の電話をした。
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