super "my co" の大冒険 vol.15


ホストクラブは抜きにして、クラブプロジェクトをレポートにして、miwaに見せた。「すっごい面白そうじゃん」。私はmiwaの了解を得、ケンブリッジの大学のある男の子に意見を求めることにした。彼は、かなりパーティーアニマルで、夜な夜な事情を把握していたし、考え方もなかなか面白い人だったからだ。しかしmiwaは彼のことを嫌っていた。よく彼女はケンブリッジのことを「しけた奴」という。しけたケンブリッジだから「しケンブリッジ」と呼んでいたが、今では「試験」と呼んでいる。miwaが嫌うのも当然。彼はmiwaがベルサイズパークに住んでいた頃、その家のパーティーで、泥酔し、miwaの机を電信柱か何かと間違えてそそうをしたのだ。目撃したのはこの私。みんなに黙っていろと言われたが、やっぱり親友は裏切れない・・・そう思って「チクった」。あれほど怖いmiwaの顔は一生もう、見ることは出来ないだろう。

さて、私は、早速、試験に電話をして、ディナーを提案。試験は暇だったのか、二つ返事でOKした。そして、ノッティンヒルのノベリーで待ち合わせをした。カジュアルフレンチで有名なレストランだ。二人とも時間にはちょうど着いて、赤ワインかなんかを飲みながら、食事をした。パーティーから会っていなかったので、相手はあの失態を悔やんでいるのか、恥じているのか、話は盛り上がらない。男ならここで笑い飛ばせ、と思いながら、こちらが三枚目を演じ(もともとそうか)、話を盛り上げた。ワインの量も増えた。

デザートにゴージャスなクレムブリュレが運ばれてきた。パーティー以来、飲む量を控えているからか、試験は酔った風ではない。なんだか、照れくさいと思ったが、今しかないと思い、「my co project」について、話を聞いて欲しいと頼んだ。試験も「yokoの頼みなら仕方ないな」恩着せがましく言って、耳を傾けてくれた。イメージ画なども見せながら、構想を力説した。「デニス、カッコイイ―っ!」の部分なんて、力込めて叫んだし。

初めは頼られたのが嬉しかったのか、興味津々だった彼の表情も、次第に曇っていく。予想外の結末。「よくわからない」。「え?」もう一度、説明しようか?そう、言いかけた時、彼が分からないイコールつまらないと言うことだという態度をあくびで示した。切れる寸前、一夜漬け傑作レポートをそんな一言で済ませるなんて、選んだ相手がまずかった。それだけならまだしも、「レポートのクローン人間の表現よかったよ。キムタクのクローン人間。キムタクって人気なんでしょ。俺も欲しいぜ、リブ・タイラーのクローン人形。」何でもない、そんなところを誉めやがって!心は鬼と化していた。話にならない。「送るよ」そういう彼を振りきり、ブラックキャブを止めてあばよと去った。やっぱり、あいつはmiwaのいうようにしけた最低の男だったわ。



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