super "my co" の大冒険 vol.18

土曜日、私とmiwaは、「ビジネス、ビジネス」と言いながらも、少し浮かれ気分でいた。というのも、サッビーがノッティンヒルの「オステリアバジリコ」を予約してくれたからだ。アーティストが集まるイタリアンレストランだ。二人とも結構、決め込み過ぎもカッコ悪いから、少し控えめにしていった。

私達がノッティンヒルのケンジントンガーデンストリートに着いて、間もなくして、サッビー達が現れた。サッビーに仕事以外で会うのは初めてだったので、少し心配したけれど、彼はスーツ詐欺ではなく、結構お洒落だった。miwaの目が「イイ感じじゃん」となったのを私は見逃さなかった。しかし人ごみの中、彼女は、サッビーの近くをフラフラしているアライグマを彼の友人で、今日のコンパの相手だと、最初は理解できなかったようだ。「で、もう一人は?」サッビーは「彼。」と、アライグマに視線を向けた。miwaがニコニコしながら、「え、はげてらっしゃるこの方・・・?」ヤッピー二人組みが来るとしか言わなかった私に向けた彼女の驚いた視線。「コンパじゃなくて、ビジネスって言ったじゃん!」私からの目での合図が通じたかどうかわからないが、何とかこのしらけた雰囲気を繕いなおさなければ。しかし、目の前の二人は、どうみても親子か、年の離れた兄弟みたいだ。でも、アライグマはきっといい人に違いない。クリエーターのmiwaはいつも頑張ってくれているし、集中してアライグマにビジネスの話しを相談してみよう。そう決心した時、サッビーの一声「彼は、日本に少しいたことがあるから。日本語も少し判るみたいだから楽しみでしょ。」楽しくない!

オステリアバジリコの店内は、オレンジ色の光が放たれ、美しく輝いていた。何時もこの店は混んでいる様で、予約を取るのは大変だ。今日も満員で、2時間以内には私達も食事を終えなければならなかった。私達4人、ともに空腹で、自己紹介もそっちのけで、キャンティーと料理を注文した。

メニューをウエイターが下げた瞬間、なんだかぎこちない雰囲気に包まれた。ここで、コンパの幹事役のサッビーがノリノリで自己紹介を進行させた。しかし、それも10分くらいで終わり、一息つくと、アライグマの視線に気付いた。なにか言いたげに、もじもじしている。「何?」単刀直入に聞くと、「はげって嫌い?」あ、聞いてた?やっぱり。間髪いれずに「はげ大スキ!イケテル人結構多いよね。」「そうそう、お洒落な人多いよ!いいよねー。」何がいいんだ。よくわからん。mycoはそれから、10分エクスキューズに時間を費やすことに成功。新手の接待か?Excitingな夜が始まろうとしていた。



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