super “my co” の大冒険 vol.2


99年4月10日、日本航空403便で、私はロンドンに降り立った。雲ひとつない。目の前の光景は緑一色。家屋は煉瓦造り。新緑と煉瓦が上手に調和している。美しい街並みに感激し、「ロンドンに来てよかった」と私は心から思った。ロンドンの春はとても快適だ。暖かく、湿度も適度で心地良い良い。スプリングシャワーといって、春は雨が多く、雷もなるけれど、日本の梅雨に比べたらスコールのようなもので全然平気。99年は例になく温暖だったようで、春物のピンクのシャツ一枚だけで歩くことが出来た。ロンドンは私を祝福してくれていたかのようだった。「これから独りで全てに立ち向かっていかなければならない」と少し孤独感も感じた。でも、希望の方が遥かに大きく、孤独感を忘れてしまうことの方が多いかな。女は男と違って後ろを振り向かないのよ。

ヒースロー・エクスプレスで移動して、初めはロンドン中心部パディントン駅近くの小さなかわいいホテルにステイした。壁紙が花柄で、イギリスらしい部屋だった。パディントンは中央駅で、昔、ビートルズの映画の舞台になった駅らしい。ここを本拠に、フラット(アパート)探しだ。これはかなり大変。イギリスでは他人とシェアするのが普通だし、人との出会いを通じて、何か楽しいことがありそうな気がして、フラットメイト募集を探すことにした。

まずは頼りになるのは日本人社会と思い、日系不動産を訪ねた。人の良さそうなおじさんが、ハイドパーク北側中央のランカスターゲイト近くのベットシットを紹介してくれる。キッチンとバスはシェアで、一部屋ずつアパートメントのようなスタイル。週130ポンドで、部屋の大きさは約6畳。病院のような白い壁で、日当たりも悪く、じめじめとしている。それに、誰かがまだ住んでいるので、床は洋服や雑誌、食べ物で足の踏み場もなく、想像を絶する汚さに背筋を凍らせ「パス」。次に同じ不動産屋から、北部フィンチリーロードのスタジオフラットを紹介された。ロンドン北部はJJタウンとよばれ、日本人・ユダヤ人が多く住んでいる。ここの住人は日本人女性ばかりだったけれど、いろいろ考えて、ここもパス。「トレインスポッティング」に出てきたようなUKらしいクールな部屋はないのかとため息が出た。

back to the top
back
next