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super "my co" の大冒険 vol.27
次の日、Yokoは投資銀行に出没した。新聞記事のコピーを、サッビー君の机の上に何気なくおいた。そして、「いつも有り難う」という感じのメッセージを書いたカードも沿え、お礼の印として、センズベリーのドーナッツも仕掛けた。サッビーは今出張中だから、戻ってくるのは3日後、ドーナッツの期限は2日後までだから、飢えたサッビーがドーナッツを食べるときは、さて、どうなるでしょう。ヒヒヒと笑っていたら、後ろから風に、「何をやってるんだ、yoko」と声をかけられビックリ。
「実は私のことが日経新聞に出たんです、サッビーさんの参考になるかと思って、コピーを机のうえに置いたんです」と、何とか体制を立て直す。動揺を隠す為、イヒヒと笑った。そんな私に、風は、思いがけないことを言った。
「そう言えば、この前、Cityで黒幕とあった。君のことを覚えていたよ。コンセプトができたら、相談にのるといっていた。忘れられる前に一度、顔を出したらどうだい」。
「でも、まだ、ビジネスプランもできていないし、忙しい黒幕さんにお時間をいただくなんて、申し訳なくて」と怖気ついた。そんな私に風は面白いことを言った。こんな内容だった。英国のCityで働く投資銀行マンの目標は早く大金を掴んで、引退することだ。これをEarly
Retirementという。米国人・日本人とは人生観がかなり違う。引退後、資産家の元投資銀行マンはロンドン南部に広壮な邸宅と牧場を構えて、晴耕雨読の生活をエンジョイする。そして、暇潰しに、若い企業家に知恵をつけたり、相談にのったりする。全くの自由人になるわけだ。黒幕も、巨額の資産を作った。もう汗を流しながら、過酷な金融現場で勝負に明け暮れるのは嫌になったと思う。Early
Retireを希望している。だから、yokoのような頼りない企業家の卵の話しを聴いてくれるような気がする。
「yokoのような頼りない」という部分は気にかかったけれど、風の話は確かに面白い。Early
Retirementというコンセプトも憧れてしまう。日本の大きな会社はいつまでも、いつまでも年寄りが居座るけれど、みんな、ある程度のところで、引退して、自由気侭な生活に入ればいいと思う。若い子は可哀相だ。いつまでも機会を与えれらないで、使い走りばかりやらされるのだから。さて、しばらくは、日本のことはいい。yokoは飛び出してきたのだから。「風のいうとおり、黒幕に会いに行こう。」と決めた私は、早速、黒幕の秘書に電話を入れ、アポをとった。意外にも、今日なら会えるということで、急いでCityを目指したのだ。
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