super "my co" の大冒険 vol.31

黒幕会談の後、私は早速日本行きの準備をした。ビジネス、ビジネスよ。東京で会う人物として、黒幕が何人かの日本人を紹介してくれた。私はセッセと手紙を書いて、会談申し込みをしながら、格安往復チケットを手配した。

東京出張準備は忙しかったけれど、日経新聞効果か、私のもとに、珍しい問い合わせも入り始めた。芸者文化の正しい普及に努力している家元の方とか、舞妓の日本画を描いている画家の方とか、ロンドンの私のところに電話をしてきてくれたりした。皆様、とても感じのよい方で、miwaと私は感激の連続だ。3月末に日本に行きますから、その折お話しを聞かせてくださいと、電話をした。余りにも丁寧で、日本文化を愛する方達。本当に心が温められる思いで一杯になった。でも、私達がロンドンのクラブで踊りまくっていたのを知ったら、がっかりしてしまうかな。しかし私、そのもので挨拶に伺いましょう。と思うと、とても気が軽くなった。

それからいい忘れたけれど、もうひとつ嬉しい出来事。私達が以前優雅な庭に魅惑されて、写真を撮らせてもらった英国女性から手紙が届いた。彼女は、ゴージャスという言葉そのもの。足長おじさんのこよなく愛するパン屋の、並びの素敵な白い壁のフラットに住んでいる。巻き髪のブロンドヘアにサングラス、カジュアルな装いなのゴージャスな雰囲気で、彼女の足元には小犬がぴょんぴょんと飛び跳ねてついて回る。

彼女からの手紙はこうでした。「ディア、yoko。先日お手紙を戴いた、ファッションデザイナーのキャットです。素敵なお手紙をありがとう。是非私もあなた方と、一度お会いして、イギリスの文化と日本の文化について、いろいろとお話ししたいと思っています。お電話下さい。」やはり彼女はデザイナーだった。絶対、mycoのプロジェクトにも参加してもらおう。Mycoのアドバイザーというのはどうだろう。そうそう、アドバイザーには黒幕も必要だ。風にも声は一応かけてあげて、サッビーは入れてやんない。そうだ、サッビーは私の仕掛けたドーナッツを食べたかな。事務所にいかなきゃ。投資銀行の事務所にサッビー君はいなかった。秘書の方に、「彼どうしたの」と聞いたら、「さっき、青い顔をして、お腹を押さえながら、具合が悪いといって帰宅してしまったわ」との応え。少しお気の毒。

第2部完結

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